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「兄だったモノ」全巻ネタバレと正体考察|怖いのに目が離せない理由と最終回の救い

「兄だったモノ」全巻ネタバレ。化け物の正体とは?

「怖い」「気持ち悪い」「でも目が離せない」
『兄だったモノ』は、そんな感想が自然と浮かぶ作品です。

兄の死をきっかけに始まるのは、救いとは言い切れない関係性と、歪んだ愛の物語。
化け物の正体、兄が抱えていた本心、そして聖と鹿ノ子が選んだ結末――。

この記事では、『兄だったモノ』全巻(1巻〜最終話)までのあらすじと結末を含むネタバレを詳しく解説し、「兄だったモノ」の正体と「怖いのに目が離せない理由」を考察していきます。

物語の核心に触れる内容を含みますので、未読の方はご注意ください。

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兄だったモノ 基本情報

  • 作者:マツダミノル
  • 出版社:GANMA!
  • 掲載:GANMA!
  • ジャンル:恋愛 / ホラー

2026年1月現在、第100話で完結済み。9巻まで発売中(97話まで収録)。
2026年1月より外伝が始まっています。


兄だったモノ ざっくりあらすじ

※このセクションでは、物語の大まかな流れを紹介しています。
詳細なネタバレを避けたい方も、作品の雰囲気を知るためにぜひご覧ください。

兄・騎一郎を亡くした少女・鹿ノ子は、兄の恋人だった青年・聖を訪ねて広島を訪れます。そこで彼女は、兄と思われる不気味な“化け物”と出会い、聖を守るための戦いに巻き込まれていいきます。愛と執着、罪と赦しが交錯する中、

  • 聖の壮絶な過去
  • 鹿ノ子の出生の秘密
  • 騎一郎が隠していた本当の姿

が明かされ、化け物の真実へとたどり着きます。鹿ノ子と聖は互いの傷と向き合いながら、それでも生きる道を選んでいきます——。

「兄だったモノ」は、歪んだ愛の果てに残された者たちの、再生の物語です。

兄だったモノ 全巻あらすじネタバレ

ここからは、1巻から最終話までのあらすじを巻ごとにまとめて紹介します。

物語の詳細な展開や結末に触れていますので、ネタバレOKな方のみお進みください。

ネタバレはちょっと……という方は、「兄だったモノ Q&A」へお進みください。

1巻(第1話~第9話)

鹿ノ子の兄・騎一郎は、病気で余命が短いと知ると家族の反対を押し切り、恋人である聖と二人で暮らしながら自宅療養することを選びます。

女好きだった兄が男性の恋人を選んだこと、そして鹿ノ子に「聖のことはお前もきっと好きになる。俺たちはよく似ているから」と語っていたことは、鹿ノ子の記憶に強烈に残りました。

兄の死後、鹿ノ子は東京から広島の家を訪れ、独り残された聖の様子を見に行きます。

そこで彼女は、緑の目をした不気味な"化け物"と遭遇。その存在は聖のそばに常に寄り添い、鹿ノ子には兄そのもののように感じられました。

その後も鹿ノ子が広島を訪れるたび、化け物は聖に執着し続け、露骨に聖の命を狙い始めます。聖自身はその存在にまったく気づいていませんが、化け物は彼を監視し、時には体を乗っ取っているかのようでした。

やがて兄の元恋人・南カンナが現れ、彼女もまたこの呪いが見える人間だと判明します。二人は「聖を守る」という共通の目的で協力関係を結び、調査を進める中で、鹿ノ子の知らなかった騎一郎の一面が次々と明らかになっていきます。

聖につきまとう緑の目の化け物は、本当に騎一郎なんでしょうか。

2巻(第10話~第23話)

鹿ノ子は聖への恋心を自覚し、カンナの知人であり霊能者の僧侶・藤原頼豪に助けを求めます。

藤原は聖についている化け物が幽霊ではなく、純粋な悪意の集合体=「呪いそのもの」だと告げ、「西迫正義(さいさこまさよし)」という名の手がかりをつかみました。

兄の遺品から、聖と西迫が写った卒業アルバムが見つかり、聖の過去が少しずつ浮かび上がっていきます。

そして鹿ノ子は聖に必要とされるため、自分が聖にとっての兄になるべく演じる決意をします。

「聖にとっての兄だったモノになる」。そこまで聖へ執着する鹿ノ子が少し怖く思えます。

3巻(第24話~第32話)

西迫がが聖の元に現れ、激しい暴力と執着を見せます。聖を守るように現れた化け物は、生前の騎一郎が西迫に言った言葉で威嚇し追い返しました。

その際、聖はある事実を知ってしまいます。自分のそばにいる化け物——それが自分にだけ見えていなかったということを。

その後、東京へ一時避難した聖は、鹿ノ子になぜ教えてくれなかったのかと問い詰めます。自分以外の人には騎一郎が見えていたのに、と。

聖には、自分だけ騎一郎が見えなかった理由に心当たりがありました。騎一郎が本当に愛していたのは聖ではなく鹿ノ子だったのに、自分の独占欲で騎一郎を家に縛りつけ、死なせてしまった——だから恨まれているのだと告白します。

自暴自棄になった聖は、鹿ノ子を試すように口づけ、自分を一番に愛してくれるのかと問いかけます。

聖は騎一郎にとって自分は鹿ノ子の代用品でしかなかったのだと思い込んでいるようです。一方、聖に好かれたい一心で自分を捨てて騎一郎の代用品になろうとする鹿ノ子。
二人はどうなってしまうのでしょう?

文字で追うだけでも内容は分かりますが、聖の表情の変化や妖しさは、ぜひ絵で見て感じてほしい作品です。
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4巻(第33話~第44話)

東京で偶然西迫を見つけた鹿ノ子。カンナと藤原も合流し、西迫から聖の過去を聞くことになります。

学生時代、聖に惹かれた西迫でしたが、突然別れを告げられます。聖は西迫が義姉への叶わぬ恋を重ねていることを見抜いており、両思いになった後は他の男性に移り、西迫を馬鹿にするような態度を取ったのだといいます。

少しずつ明らかになっていく聖の過去。

鹿ノ子は、怪事件の多くが呪いではなく、聖自身の自傷行為だった可能性に辿り着き、「本当の聖」と向き合う決意を固めます。

聖のそばにいた化け物は、聖を傷つけようとしていたのではなく、聖が危険な行為に走るのを止めようとしていたのかもしれません。

5巻(第45話~第54話)

西迫が聖を崇拝する編集者・犬上に刺される事件が起きますが一命を取り留めます。

鹿ノ子と聖は彼女の実家へ向かいますが、母から激しく拒絶され、鹿ノ子が父の不義の子であり、騎一郎の異母妹であることが明かされます。

母親の暴力から守ってくれた兄を慕い、兄に愛される聖を羨んでいた鹿ノ子。彼女もまた、誰かに愛されたいと願っていたのです。

鹿ノ子は聖から「一緒に死んでほしい」と告げられ、心中へと向かう旅の途中、虐待を受ける少年・ゴンちゃんと出会います。

その頃から鹿ノ子には、兄の呪いの姿が見えなくなっていました。

ゴンちゃんが現れたら聖のそばにいた化け物の姿がなくなった。……ということは、ゴンちゃんもまた騎一郎の別の姿なのでしょうか?

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6巻(第55話~第66話)

ゴンちゃんは現実世界では存在を否定される不可思議な存在でした。彼に導かれ、自分の気持ちを試された末、鹿ノ子は聖の過去をすべて知ったうえで受け入れる覚悟を決めます。

聖は幼少期に身近な大人から受けた性的虐待と、本来守ってくれるはずだった大人たちからの裏切りを告白します。深く傷ついた聖は、それならばと自分に近づく人間を破滅させる「本当に酷い奴」になることを選んだのでした。

告白の翌日、二人は謎の男・鬼頭虎次郎と出会います。彼は騎一郎に会ったことがあると言い、騎一郎の裏の顔——「優しい」だけではない、「修羅」としての一面を暴露しました。

さらに、ゴンちゃんが「聖の死」を望む存在であることが明らかになります。

この巻では、聖の過去が明かされ、騎一郎にも裏の顔があったことが語られます。
さらにゴンちゃんは聖に死んでほしいと思っている……。
真実が次々と明かされる、密度の濃い一巻です。

7巻(第67話~第76話)

死を決意した二人の旅も終盤に差し掛かった頃、聖は「騎一郎が愛していたのは鹿ノ子だった」と告白します。そして、鹿ノ子のことが嫌いだったと冷たく拒絶し、去っていきました。

鹿ノ子を突き放した聖の前に騎一郎の姿をした存在が現れます。聖は騎一郎になら殺されても良いと首を絞められますが、駆けつけた鹿ノ子によって止められます。

そして騎一郎の姿をしたもの(ゴンちゃん)は化け物に丸呑みされてしまいました。

東京へ戻った鹿ノ子は日常へ戻り、聖は西迫の自宅で保護されます。しかしそんな聖の元に、"騎一郎の姿をした何者か"が現れるのでした。

ゴンちゃんが化け物に飲み込まれたことで、化け物は元の状態に戻ったようです。しかし、ゴンちゃんは聖の死を望む存在だったので、それと一緒になるというのは危険な状態ではないのでしょうか?

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8巻(第77話~第86話)

騎一郎の姿をした何者かによって現実世界とあの世の狭間へ連れ去られた聖。

化け物の行動に一貫性がないことから、鹿ノ子たちは生前の騎一郎を調べるため広島へ向かいます。

聖の家で手がかりを探す一行ですが、化け物は幻覚を見せて彼らを惑わせます。西迫が騎一郎の日記を見つけますが、「聖」の姿をした化け物たちに囲まれてしまいます。

助けに来た鹿ノ子に、化け物は「日記には罪の告白が書いてある、きっと傷つく」と警告しますが、鹿ノ子はそれでも見ると答え——日記に取り込まれてしまいました。

さまざまな幻覚で鹿ノ子のたちを翻弄して、日記にたどり着くのを妨害した騎一郎。いったい中にはどんな騎一郎の秘密がつづられているのでしょうか?

9巻(第87話~第97話)

鹿ノ子は仮面を通して、騎一郎の過去を追体験します。

理想の息子、優しい兄、恋人の前の顔——彼は常に“誰かのための仮面”を被り続け、その果てに自分自身を見失っていました。

やがて明らかになるのは、騎一郎が自らの死後、聖が後を追うことを恐れ、鹿ノ子と聖を縛る“願い(呪い)”を仕組んでいたという事実。

すべては、聖を生かすため。鹿ノ子もまた、騎一郎の意志に踊らされていたのです。

狭間の世界で囚われている聖のもとへたどり着いた鹿ノ子は、騎一郎と本音でぶつかり合い、ついに“本当の騎一郎”を引きずり出しました。

しかし兄妹として心を通わせたのも束の間、鹿ノ子だけが現実世界へと帰されます。

騎一郎はなぜ、死後まで二人を縛り続けたのか。優しさと支配が混ざり合った“兄の本心”が、ついに明かされます。

「兄だったモノ」の独特の世界観に、ぜひ浸ってみて下さい。
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98話~100話(最終話)※10巻収録予定

鹿ノ子の呼びかけに応じ、聖は騎一郎と別れ現実世界へ帰還します。騎一郎との本当の別れに泣き崩れる聖を、鹿ノ子は静かに受け止めました。

半年後、鹿ノ子たちはそれぞれの人生を歩き始めます。聖と鹿ノ子は恋人でもなく、友人でもない距離を保ちつつ生き続けています。

鹿ノ子にしか見えなくなった兄の存在と共に、歪でありながら確かな日常は続いていきます。

歪んだ愛も、間違えた願いも、それでも人を生かすことがある。「兄だったモノ」が残した、優しい後日談です。

兄だったモノ 「兄だったモノ」の正体とは?

物語に登場する“兄だったモノ”の正体は、兄・騎一郎の死後に生まれた2つの「願いの化身」です。

ひとつは、緑色の目をした化け物。
もうひとつは、子どもの姿をした「ゴンちゃん」。

この2体はもともと同じ存在でしたが、騎一郎の中にあった相反する想いによって分かれてしまいました。

  • 化け物=聖に生きてほしいという願いの化身
  • ゴンちゃん=聖と一緒に死にたいという執着の化身

どちらも騎一郎の一部であり、彼の“優しさ”と“支配”が生んだ存在だったのです。

兄だったモノ 怖いのに目が離せない理由

『兄だったモノ』が怖いのに目が離せなくなる理由は、恐怖の正体が「化け物」ではなく「人の感情」にあるからです。

化け物はただの脅かす存在ではなく、悲しみや愛情、執着といった感情を抱えており、その表情や行動にどこか人間らしさが滲み出ています。

さらに、聖という理解しきれない存在が、読者の不安と興味を同時に刺激し続けるため、「怖い」と思いながらもページをめくる手が止まらなくなるのです。

兄だったモノ 感想と考察

まず強く印象に残ったのは、絵による感情表現の凄さです。

特に化け物の表情は、悲しみ・憐れみ・苦しみ・怒りなどが細やかに描かれていて、文字では到底伝えきれない“感情の揺れ”がビジュアルで迫ってきます。聖の妖しげな笑みや狂気をはらんだ目線も、物語の不穏さを際立たせていました。

正直、絵柄自体は好みが分かれるかもしれません。私自身、最初は少し古めかしさを感じましたが、読み進めるうちにこの物語にはむしろ「綺麗すぎない絵」だからこそ出せる怖さや生々しさがあると気づきました。

そして、読者の間でも賛否が分かれるのが聖というキャラクターの魅力

聖というキャラクターについては、読者の間でも評価が大きく分かれているようです。私自身は正直、彼の魅力をすぐには理解できず、むしろ不気味に感じる場面もありました。

でも、コメントを見ていると「聖に強く惹かれた」という声も多く、まさに“ハマる人はとことんハマる”タイプのキャラなのだと実感しました。

物語の中で、聖は「自分に近づく人間を破滅させる」と語り、実際に相手を惹きつけては突き放すような行動を繰り返します。

その背景には、彼自身の過去や自己否定、そして“救われたいのに救われたくない”という矛盾した感情があり、それがとてもリアルで興味深かったです。

聖の魅力が分からなくても、この物語は十分に面白い。 むしろ、分からないからこそ惹きつけられる——そんな不思議な読後感を残す作品でした。

ここまで読んで「この空気感を自分の目で確かめたい」と思ったなら、ぜひ一度本編を読んでみてほしい作品です。
ネタバレだけでは伝わらない、聖の表情や「兄だったモノ」の存在感は、絵で見ることでより重く胸に残ります。

決して明るい物語ではありませんが、重さの中に確かな余韻と救いがあります。
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兄だったモノ Q&A|怖い?グロい?後味は?

Q. 怖いですか?ホラーが苦手でも読めますか?
A. 怖さの正体は、化け物そのものよりも「人の感情」や「歪んだ関係性」にあります。じわじわと不安になるタイプの心理ホラーなので、スプラッターや心霊ホラーが苦手な人でも比較的読みやすいです。

Q. グロい描写はありますか?
A. 血や内臓が強調されるような過激なグロ描写はありません。ただし、不気味なビジュアルや、身体の違和感を感じさせる表現はあります。視覚的ショックよりも、精神的な居心地の悪さが中心です。

Q. 後味は悪いですか?
A. 明るくスッキリする結末ではありませんが、完全なバッドエンドでもありません。重さは残るものの、読後には「それでも前に進める」という静かな救いが感じられる作品です。

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兄だったモノ こんな人におすすめ

おすすめの人

  • 心理描写の深い作品が好き
  • 歪んだ愛や執着を描いた物語に惹かれる
  • ミステリー×人間ドラマの融合が好き

おすすめしない人

  • 暴力・性的虐待などの重いテーマが苦手
  • 明るく爽快な展開を求めている
  • ハッキリした結末や説明を求めるタイプ

兄だったモノ おすすめポイント

  • 絵の演出が感情を何倍にも増幅させる(特に化け物と聖の表情)
  • キャラの心理がリアルで痛いほど刺さる
  • “化け物”の正体をめぐるミステリー構造が秀逸

兄だったモノ rawで読むのは危険です【違法サイト注意】

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「兄だったモノ」を読む際に、違法サイトは利用しないようにしましょう。違法サイトを利用することは、著作権法に違反し、次のようなリスクが伴います。

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このようなリスクを避けるためにも、無料サイトを検索することすらやめましょう。

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まとめ

この記事では、『兄だったモノ』全巻(1巻〜最終話)までのあらすじと結末を含むネタバレを詳しく解説し、「兄だったモノ」の正体と「怖いのに目が離せない理由」を考察しました。

『兄だったモノ』は、爽快なハッピーエンドや分かりやすい正解を提示する物語ではありません。歪んだ愛や間違えた願いの先で、それでも「生きる」ことを選ぶ人間たちを描いた作品です。

読後に残るのはスッキリ感ではなく、少しの重さと、静かな余韻。
それでも不思議と、「読んでよかった」と思わせてくれる力があります。

ホラーやミステリーが好きな人はもちろん、人間関係の痛みや依存を描いた物語に惹かれる人には、深く刺さる一作です。

ネタバレだけでは伝わらない感情の揺れや表情の意味を、ぜひ実際の絵で確かめてみてください。

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