
狩谷成先生の作品「みにくい遊郭の子」は、異世界の花街に迷い込んだ孤独な少女エソラが、遊女として生きる覚悟を決め、やがて秘められた自分の出生の真実と向き合っていく異世界遊郭ファンタジー!

「アニメ化してほしいマンガランキング2025」で第6位に選ばれ、話題の漫画です!
この記事では漫画「みにくい遊郭の子」のあらすじをネタバレしつつ、エソラと相模の関係が変わっていく様子を最終回までご紹介していきます!
ここから先はネタバレを含みます!ご注意ください!
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「みにくい遊郭の子」1巻あらすじネタバレ

住む場所を失った天涯孤独の少女・エソラは神社で意識を失い、気が付くと異世界の花街へと迷い込んでいました。
遊郭「相模屋」の楼主・相模八尋に引き取られ、遊女見習いとなったエソラ。
当初は身体を売ることに強い抵抗がありましたが、相模の言葉や一流花魁・張鶴の姿に触れ、この世界で生きる覚悟を固めていきます。
ある日、エソラは奥の院で、病のために隔離された元売れっ子遊女・上善と出会います。
かつての美貌を失い、孤独に暮らす上善でしたが、エソラの献身的な支えによって少しずつ心を開いていき…。
(第1話~8話収録)
エソラと相模の関係
まだ雇い主とお店の商品という感じです。
ただ、相模はエソラにかつてのNo.1花魁ルリの面影を重ね、気になり始めているようにも見えます。
「みにくい遊郭の子」2巻あらすじネタバレ

エソラは上善を幼馴染で思い人の恵に会わせてあげたいと強く願い、楼主の相模に協力を求めます。
「花街には花街の掟がある」と取り合ってくれない相模でしたが、エソラが懸命に懇願すると、ある条件を提示しました。
それは近く催される七夕祭りを、エソラが中心となって成功させること。
エソラは二人のために奔走します。
ところが再会を目前に控えたその時、上善に別の身請け話が浮上。
身請人の名は「喜京」という胡散臭い男で、遊女を人として扱わない最低の人物でした。
そしてついに、上善が喜京に引き取られる日が訪れて…。
(第9話~18話収録)
エソラと相模の関係
なんだかんだでエソラには甘い相模。
エソラのピンチには必ず駆けつけてくれます。
「みにくい遊郭の子」3巻あらすじネタバレ

喜京の身代わりとなって刺された上善でしたが、エソラから贈られた「けん玉」が偶然にも命を救いました。
そのまま上善は死んだことにされて花街を脱出し、ついに恵との再会を果たします。
上善の一件が決着し、穏やかな日常が戻ったある日、エソラは客に襲われかけてしまいます。
恐怖で身がすくんでしまったエソラですが、老舗呉服屋「西陣や」の若旦那・西陣出雲に助けられ事なきを得ました。
過去の傷から自分の価値を信じられずにいたエソラは、花魁・張鶴から「内儀(楼主の妻)」という道もあると教えられます。
エソラは自分でも内儀になれるのかと相模に問いますが、相模が答える前に自ら無理だよねと打ち消してしまいます。
そんな折、花街では遊女が次々と姿を消す神隠しの噂が囁かれ始め…。
(第19話~28話収録)
エソラと相模の関係
上善の一件でエソラの相模に対する気持ちに変化が訪れます。誰も信じられないと思っていたエソラでしたが、「相模は信じられる」と思い始めているようです。
22話ではふたりで花火を見ていいムードにもなります。
さらに24、25話ではお客に襲われそうになっておびえるエソラを落ち着かせ、添い寝する相模が見れます!すでに相模の方は完全にエソラのことを好きになってる感じですね。ただ、エソラは相模に好意は持っているけど、まだ「雇い主」ということで気持ちをセーブしている感があります。
「みにくい遊郭の子」4巻あらすじネタバレ

巷で囁かれる「神隠し」の現場に、エソラは偶然居合わせてしまいます。
実は遊女たちを「人身売買」の標的として誘拐する組織が暗躍しており、それが「神隠し」として噂になっていたのでした。
誘拐の一部始終を目撃してしまったエソラは、口封じのため捕らえられ、他の遊女たちと共に小屋へ監禁されてしまいます。
しかしエソラは小屋に火を放ち、駆けつけた相模の助けもあって、混乱に紛れて捕らわれの遊女たちと共に脱出に成功。
ただ、逃走の際に敵の攻撃から相模を庇ったエソラは、深い傷を負い床に伏せることになります。
その後、相模の献身的な看病により回復したエソラは、相模屋で二番目の格を持つ花魁・月不見から指導を受けることに。
そこでエソラは月不見から、かつて落ち目だった相模屋を立て直すために相模がどれほどの苦労を重ねてきたか、そしてこの相模屋を背負うことの重みについて教えられます。
(第29話~39話収録)
エソラと相模の関係
エソラのピンチに必ず駆けつけくれる相模! 傘に仕込んだ刀で戦う姿がとてもかっこいいです。

33話~34話では戦いの中で面が切られ、片目だけですが相模の素顔も見れます!
八尋は寝込んでしまったエソラを看病することになるのですが、その際、エソラの肩にアザがあることに気づきます。(35話)
エソラは2巻の11話でも肩を見せていますが、その時にはアザはありませんでした。もしかしたら、エソラのアザは体温が上がった時のみ現れるのかもしれません。
エソラをさらった人物は出雲であり、彼が神隠しの主犯格ではないかと思われますが、出雲は監禁されたエソラを助けるという行動を取ります。いったい出雲は何者なのでしょうか。
38話では幼い相模とルリの過去話が出てきます。このお話で相模が面をつけるようになったきっかけが描かれています。
「みにくい遊郭の子」5巻あらすじネタバレ

「金貸し」と呼ばれる相模の旧知の仲・機那鯉之亟が、相模に縁談話を持ち込んできました。
一方、同じ見習いだった今代の水揚げが翌日に迫り、エソラはそのお披露目で舞を頼まれます。
相模屋と摂田屋のお見合いが行われる一方で、今代のお披露目が始まりました。
最中に酔っ払いが水をかけてくる騒ぎが起きますが、エソラが身を挺して今代を守り、今代の機転もあって大成功を収めました。
一方、お見合いで相模に冷たくあしらわれた摂田屋いちかは、ルリに関する情報を交換条件に、相模との仲を取り持つよう機那に迫ります。
後日、機那に連れ出されたエソラは「異人通り」を訪れます。そこは花街とは全く異なる風景が広がっていて…。
(第40話~51話収録)
エソラと相模の関係
月不見から「相模がエソラを気にかけるのはルリに似ているから」と言われてエソラはモヤモヤしてしまいます。さらに相模の縁談話が持ち上がり、エソラは心中穏やかではありません。
少しずつ相模への気持ちを自覚し始めたエソラに、鳴蔵は「相模が結婚してしまってもいいのか」と問います。
49話で、自分の気持ちと向き合ったエソラは、お見合い相手のいちかが相模の奥さんになるのは嫌だと口にします。その言葉を聞いて、相模はもともと断るつもりだったこと、相手は自分で決めるとエソラに伝えます。
「みにくい遊郭の子」6巻あらすじネタバレ

機那に代わってエソラを「異人通り」から連れ帰った出雲は、相模にエソラが外の世界でとても楽しそうだったと語ります。
しかしそれを聞いた相模は「外が楽しいなら自分が連れていく」と言い放つのでした。
ある日、中見世「ささ屋」の楼主・蜂鳥游心という男が相模屋に現れます。
土足で上がり込み「ここはじきに潰れる」と遊女を全員集めるよう要求しますが、エソラと駆けつけた鳴蔵によって追い返しました。
後日、街で倒れた「ささ屋」の遊女を送り届けたエソラは、遊女たちがひどい扱いを受けているのを目の当たりにし、游心に意見したことで揉め、思わず殴ってしまいます。
そんな中、ささ屋の嫌がらせで、相模屋は営業に必要な物資が全く手に入らない状況になってしまいます。
運悪く相模は不在。
そこへ游心と花街組合の幹部が視察と称して訪れ、遊女ではなくエソラを指名してきて…。
(第52話~62話収録)
エソラと相模の関係
59話で寝ている相模を見つけたエソラは、風で面がめくれて現れた相模の寝顔を見て、思わずキスをしてしまします!
実はこの時相模は起きていて、62話で游心に飲まされた薬で眠っているエソラに、昨夜キスしたのはどういう意味だったのかと問いかけながら……。
二人の距離がどんどん縮まっていきます!

59話では相模の素顔が見れます!一部分ではなく全部見えます。寝顔ですが必見!
「みにくい遊郭の子」7巻あらすじネタバレ

相模が一瞬目をはなした隙に、エソラは游心によって連れ去られてしまいます。
ここで、以前上善を身請けした喜京が、現在は「ささ屋」の出資者となっていることが判明します。
エソラはささ屋の遊女と間違われて折檻を受け、部屋に閉じ込められてしまいました。
一方、相模は摂田屋いちかと手を組み、ささ屋へ乗り込みます。
約束通り迎えに来た相模とともに、一度は帰ろうとしたエソラでしたが、ささ屋の遊女が折檻を受けている悲鳴が聞こえてきます。
その声を聞いたエソラは、彼女を助けるためにささ屋に残る決意をして…。
(第63話~73話収録)
エソラと相模の関係
70話でエソラを迎えに来た相模ですが、エソラがささ屋の楼主を「游心」と名前で呼ぶのを聞いて嫉妬し、エソラにキスします!さらにプロポーズとも取れるようなセリフまで! 70話は必見です!

69話で相模が迎えに来た時の情景がとても美しいです。
いちかはキリっとしていてかっこいい女性です。相模の婚約者…ではなく、仲間としてならとても頼もしくて良い感じがします。
「みにくい遊郭の子」8巻あらすじネタバレ

エソラは游心の不在中に喜京に殺されそうになりますが、危機一髪のところで相模に救われます。
ささ屋の経営権はいちかが握ることとなり、喜京は何者かによって殺害されてしまいました。
翌日、相模と共に相模家の墓を訪れていたエソラは、行方が分からなくなっていた母と偶然再会。
そして母が相模屋の伝説の花魁・ルリであること、エソラの父にも蝶のアザがあることを知ります。
ルリはある人物がエソラや相模屋を狙う可能性があると相模に警告して再び姿を消しました。
相模はエソラが相模屋で生まれた子だったことを語り、かんざしを贈ることの意味をエソラに伝えます。
(第74話~84話収録)
エソラと相模の関係
7巻で相模から遠まわしとはいえ「内儀になれ」というニュアンスのことを言われたのに、エソラは自分の力で役に立ちたいからと花魁になることを選びます。ルリとの会話でエソラ自身、相模のことが好きと言っているので自覚はしているようですが…。
一方、相模の気持ちは完全に固まっているようです。エソラの母・ルリに対してエソラは自分のそばに置くから母親であっても渡さないとキッパリと言い切ります。かんざしを贈る意味をエソラに伝えていることからも、エソラをゆくゆくは内儀にと考えているのは間違いなさそうです。

8巻では以下のことが判明しています。
- エソラの母=伝説の花魁・ルリ
- エソラの父にも蝶のアザがある
- エソラは相模屋で生まれた
喜京殺害後に出雲が現れるのですが、神隠し事件の時も現れていますし怪しすぎます。
そしてここへきて、エソラと同じ見習いの司もなんだか怪しい素振りが。「ある人のためにここ(相模屋)にいる」とか、エソラの母のことを知っていそうな言動が出てきました。
「みにくい遊郭の子」9巻あらすじネタバレ

エソラと相模は花街会合が開かれている「ささ屋」で游心と遭遇し、「ささ屋」を裏で操っていた男の手の甲に「蝶のアザ」があったことを知ります。
後日、出雲の店を訪れた相模の前に、手の甲に蝶のアザを持つ謎の男が姿を現します。
男は相模の攻撃を難なくかわし、そのまま立ち去ってしまいました。
一方、エソラは司が番頭見習いの梅吉と布団部屋で何やら言葉を交わしているのを目撃します。
後日、そのことを司に問いかけますが、「エソラには関係ない」と素っ気ない返事が返ってきます。
喜京が殺害された事件以降、花街は客足が途絶え閑散とした状況が続いていました。
そんな中、花魁道中が始まって…。
(第85~94話収録)
エソラと相模の関係
この巻では機那が相模の刀の師匠であることが分かります。そのことに関して、相模は剣技を学んでおいて良かったと言います。なぜなら、強ければ大切なものを自分で守れるからだと。その言葉をうけてエソラは、自分は相模をそばで支えていきたいと心に誓います。
なんだかもう、長年連れ添ってる夫婦みたいな関係になってますね!

エソラの父にはエソラと同じ蝶のアザがあるということは8巻で分かっていましたが、ここへ来て游心から蝶のアザを持つ男の情報が得られます。その男は喜京を操っていた黒幕と思われるので良い人ではなさそう…。
そして出雲の店で相模が遭遇して男にも蝶のアザが! ちなみに蝶のアザの男は出雲の客だとか。黒幕は出雲ではなさそうですが、何らかの関係はあるようです。
そしてやはり司はなにか訳アリのようです。エソラの敵にはならないで欲しいですが…。
まとめ
この記事では漫画「みにくい遊郭の子」のあらすじをネタバレしつつ、エソラと相模の関係が変わっていく様子をご紹介しました。
今後も公開されたら追加していきます!
花街を揺るがす陰謀、エソラの隠された出生、そして蝶のアザを持つ謎の男の正体——すべてが絡み合う中で、エソラと相模の関係がどうなっていくのか気になります!