
漫画「身の程知らずのシンデレラ」は、過酷な家庭環境で育った主人公・村井要と、幼い頃に要から傷つけられた山城の再会から始まる物語です。
大学生になった要の前に現れた山城は、過去の出来事を理由に50万円の慰謝料を要求。
しかし山城が要に見せる態度には、単なる復讐とは言い切れない複雑な感情も感じられます。
この記事では、「身の程知らずのシンデレラ」1巻~2巻(12話まで)までのあらすじをネタバレありで紹介しながら、山城の真意や、実際に読んでみた感想についてもまとめています。
※ここから先は『身の程知らずのシンデレラ』1~2巻(12話まで)の内容に触れています。ネタバレを避けたい方はご注意ください。
身の程知らずのシンデレラ 基本情報
- 作者:緒之
- 出版社:KADOKAWA
- 掲載:角川コミックス・エース
- ジャンル:ヒューマンドラマ / 恋愛
身の程知らずのシンデレラ 1巻のあらすじネタバレ
ここからは、「身の程知らずのシンデレラ」1巻の内容をネタバレありで紹介します。
1巻は第1話~6話収録(※分冊版では1~11)です。
第1話
貧困家庭で育ち、周囲から放置子として扱われていた村井要。
そんな要に、転校生の山城悠真だけは温かく接してくれ、要は山城の家を自分の「逃げ場」として依存するようになります。
しかし山城が別の中学へ進学すると知った要は、居場所を失う恐怖から、衝動的にある行動を起こし山城に大怪我を負わせてしまう。
山城は要を庇い嘘をつきますが、要は怖くなって彼を避けるようになり、二人の距離は離れていきました。
卒業式で山城は要に連絡先を渡しつつも、「絶対に許さない」と告げて別れます。
その後、要は過去を捨てるように猛勉強し名門大学に合格しますが、そこで山城と再会します。
第2話
大学で人気者になっていた山城と再会した要は、過去の事件が発覚することを恐れます。
バイト仲間の樋口の助言を受けて、頭を下げて山城に謝罪。
慰謝料として3万円を差し出しますが、山城は「足りない」として50万円を要求します。
第3話
実家を出る資金を崩したくない要は、50万円を分割で支払う契約を提案します。
そんな中、琴乃と結衣という女子学生に声をかけられた要。
二人は要と山城の関係を深掘りすることなく、山城を恋愛で落として立場を逆転させればいいとアドバイスします。
第4話
要たちは山城の友人のケント・リョーヘイを交えた男女6人で合コンを行います。
その帰り道、要は山城から慰謝料の契約書を渡され、内容をよく確認しないままサインしてしまいます。
実はその契約書には、要が気づいていない「ある条件」がこっそり書き加えられていました。
第5話
慰謝料の支払いに追われる要は、キャバクラ勤めの結衣に同行し、客の男性の高級マンションを訪れます。
しかし結衣が酔い潰れてしまい、悪酔いした男性から迫られた要は恐怖を感じ、山城に助けを求めます。
第6話
要の連絡を受けて駆けつけた山城のおかげで、要と結衣は無事に脱出できました。
呆れる山城に対し、帰り道で要は思わず「家に帰りたくない」とこぼします。
それを聞いた山城は、自宅に来ないかと要を誘います。
身の程知らずのシンデレラ 2巻のあらすじネタバレ
ここからは、「身の程知らずのシンデレラ」2巻の内容をネタバレありで紹介します。
2巻は第7話~12話収録(※分冊版では12~23)です。
第7話
一人暮らしの山城の部屋を訪れた要は、ゲームをするなど小学生の頃のような穏やかな時間を過ごします。
夜中、泊まっていくか尋ねられた要は、琴乃たちのアドバイスを思い出し、山城にキスをしようと近づきます。
第8話
母親を見て育った要は、女性が男性の下心を利用しようとするのも本能ではないかと考えます。
しかし山城に対してそれをするのは違うと感じ、キス寸前で思いとどまり謝罪して部屋を飛び出しました。
翌日、バイト仲間の樋口は、要が男の家で朝までゲームしていたと知って焦ります。
実は樋口は3年間、要に片想いをしていました。
その夜、樋口は要を祭りに誘おうとしますが、そこへ要のガラの悪い兄がやって来ます。
第9話
要に絡む兄たちに対し、我慢できなくなった樋口が庇おうとします。
揉めそうな状況になりますが、店長が戻ったことで事なきを得ました。
後日、樋口は勇気を出して要を映画に誘いますが、なぜか山城も同行することになります。
第10話
キス未遂以来、山城を避けていた要でしたが、樋口との映画に向かう当日、山城に待ち伏せされます。
小学生時代の事件を持ち出され、やむなく同行することに。
山城は、無理にでも話す機会を作らないと、小学校の時のように疎遠になりそうで嫌だったと打ち明けます。
それを聞いた要は、山城が自分に好意を持っているのではと初めて思い至ります。
第11話
要から見れば、これまでの山城の言動は特別な感情があるようにしか見えませんでしたが、本人はとくに自覚がないようでした。
一方、上京して6ヶ月が経つ琴乃は、結衣や要と性格が合わないと感じ、容姿の差にも劣等感を抱いていました。
結衣に誘われたイベントで一人ドリンクを取りに行った琴乃は、偶然居合わせた山城とケントに遭遇します。
第12話
山城とケントはイベント運営の手伝いで来ていました。
結衣ばかりが注目される状況に嫌気がさした琴乃は、声をかけてきた男性の自宅へ向かいます。
しかしその男性の電話の内容を偶然聞いてしまった琴乃は、ショックを受けてその場を逃げ出してしまいました。
数日後、琴乃はケントとリョーヘイに本音を打ち明け、意気投合。
山城・要・結衣を含めた6人で海へ遊びに行くことになります。
山城の真意は?
ここまでの山城の言動を見ると、要に対して特別な感情を持っているのは間違いなさそうです。
小学校の卒業式では「俺のこと忘れるなよ」と言ったうえで、要に連絡先とシャープペンシルを渡しています。
別れ際には「絶対に許さないから」と告げていますが、これは怒りというより、要に自分のことを忘れてほしくなかったという気持ちもあったのかもしれません。
大学で再会してからも、山城は要に50万円の慰謝料を請求します。
しかも、要が支払い終えるまでにはかなり時間がかかると話した際、山城は「最初からそのつもりだった」と答えています。
これを考えると、山城は要と長く関わり続けるつもりだったとも考えられます。
ただ、山城自身が要を「恋愛対象」として見ているのかというと、少し違うようです。
第11話では、要から「山城は私のことが好きなの?」と聞かれても、山城はすぐに答えられませんでした。
その後、樋口に「恋愛に発展するってどんな感じ?」や「友情とどう違うの?」と尋ねています。
どうやら山城は、要のことを特別に思っているものの、それが恋愛感情なのか自分でもまだ分かっていないようです。
要との関係を切りたくないという気持ちだけは、山城自身も強く感じているのではないでしょうか。
今後、山城が自分の気持ちを「恋愛」として自覚するのか、要との関係がどう変化していくのかが気になるところです。
身の程知らずのシンデレラ 読んだ感想
「身の程知らずのシンデレラ」は、放置子や生まれながらの格差など、かなり重たいテーマが描かれています。
それでも、主人公の要がサッパリした性格だからなのか、作品全体が暗くなりすぎず、意外と読みやすい作品だと感じました。
特に面白いのが、要が単純な「明るくて一生懸命な良い子」ではないところ。
過去の過ちをなんとか無かったことにしたいと思っていたり、自分のためなら少しズルく立ち回ろうとしたり……。
そんなしたたかな部分があるからこそ、要というキャラクターがすごくリアルに感じられます。
山城を傷つけてしまったことも、もちろん許されることではありません。
でも、要が放置子として孤独な子ども時代を過ごしていたことを知ると、「ただの悪い子」とは言い切れない複雑な気持ちになります。
個人的に好きだったのが、第6話で要が山城に「帰りたくない」と言う場面。
一見すると恋愛的な意味にも聞こえますが、要が帰りたくなかったのは、ゴージャスな山城の家を見たあとに、自分の汚くて暗い家へ帰るのが嫌だったから。
このあたりも、要のキャラクターらしさが出ていて印象に残りました。
また、要と山城だけでなく、樋口の3年越しの片想いや、琴乃が抱えている劣等感など、周りのキャラクターの感情もしっかり描かれています。
恋愛だけではなく、それぞれが悩みやコンプレックスを抱えながら物語に関わっているので、今後それぞれの関係がどう変化していくのかも楽しみな作品です。
身の程知らずのシンデレラ 無料で読む方法はある?
「身の程知らずのシンデレラ」は、全巻無料で読むことはできませんが、主要な電子書籍サイトで広く配信されています。 どのサービスでも無料試し読みが用意されているので、気になる方はまず試してみるのがおすすめです。
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まとめ
この記事では、「身の程知らずのシンデレラ」1巻~2巻(12話まで)までのあらすじをネタバレありで紹介しながら、山城の真意や、実際に読んでみた感想についてもまとめました。
要は幼い頃に山城を傷つけてしまった過去を抱えていますが、大学で再会した山城との関係は、単純な「加害者と被害者」だけではなくなってきています。
50万円の慰謝料を請求する一方で、要との距離が離れてしまうことを嫌がるような山城の言動からは、要に対する複雑な気持ちが感じられます。
そして物語は、要と山城だけでなく、琴乃の気持ちや、樋口の片思い、結衣、ケント、リョーヘイを含めた大学生6人の関係にも動きが出てきました。
これから要と山城の関係が恋愛に発展するのか、それとも過去の出来事が2人の間に影を落とし続けるのか、今後の展開が気になるところです。
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