
漫画「脱獄のカザリヤ」は、経済格差が広がった近未来の東京を舞台に、妹を探すため民営刑務所「関東矯正院」に入所した飾矢真紀の物語です。
受刑者を人間として扱わない異常な環境。
金持ちの娯楽と化した「特別教練」。
そして施設の裏側で暗躍する謎の人物たち……。
真紀は妹・萌絵を見つけ出すことができるのか。そして、8巻で姿を現した謎の女性・映美の正体とは?
この記事では、「脱獄のカザリヤ」11巻までの内容をネタバレありで紹介します。
さらに、「映美は何者なのか」「映美の目的は何なのか」についての考察や、今後の結末予想、11巻まで読んだ感想もまとめました。
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脱獄のカザリヤ 基本情報
- 原作:天下雌子 / 漫画:CHIEKO
- 出版社:マンガボックス
- 掲載:コミックパンドラ
- ジャンル:サスペンス
ここから先はネタバレを含みます!ご注意ください!
↓
脱獄のカザリヤ 1巻あらすじネタバレ
経済格差が広がった近未来の東京。
国内有数の資産家に民営化された刑務所「関東矯正院」は、創設13年で脱走者ゼロを誇っています。
飾矢真紀は行方不明になった妹・萌絵を追って入所しますが、受刑者は首輪で監視され、人権はほとんどありません。
護送車で一緒だった橋本祥子とともに第191房に入れられた真紀は、同房のリーダー格・林梨花を自己流の格闘技で従えます。
看守長・馬場に目をつけられたため、真紀は梨花を使ってなるべく目立たないように萌絵の捜索を始めます。
(第1話~5話収録)
脱獄のカザリヤ 2巻あらすじネタバレ
真紀は食堂で、施設内の通貨「ミント」が使われている様子を目にします。
ミントの入手方法を聞いていると、受刑者・酒井田瑠美が現れ、梨花は「絶対に逆らってはいけない」と忠告します。
真紀が名乗ると、瑠美は「飾矢」の名に顔色を変え、萌絵について何か知っている様子を見せます。
さらに情報屋のマーサと接触した真紀は、同房の誰かが馬場に情報を流している可能性に気づきます。
(第6話~11話収録)
脱獄のカザリヤ 3巻あらすじネタバレ
同房の祥子、梨花、早苗のうち誰かが裏切っていると考えた真紀は、裏切者を特定するために罠を仕掛けます。
そんな中、週に一度の「特別教練」がやってきました。
毎週土曜の夜、参加者はゲームで戦い、その勝敗に金持ちたちが賭けを行うのです。
負けた者は買われ、金持ちの相手をさせられるという、おぞましい催しでした。
真紀の初戦の相手は祥子で、有利なのは明らかでしたが、真紀はある選択をします。
(第12話~17話収録)
脱獄のカザリヤ 4巻あらすじネタバレ
特別教練をきっかけに、真紀は大富豪で特級会員の少年・御堂の目に留まります。
真紀は御堂を味方につけて矯正院の情報を引き出そうとし、御堂も真紀に個人的な関心を抱いて、二人は内密に連絡を取り合う仲になります。
しかし、そのやり取りは監視されていました。
二人の会話を確認した馬場は、「飾矢萌絵」の名が受刑者一覧にないことに疑問を抱きます。
(第18話~24話収録)
脱獄のカザリヤ 5巻あらすじネタバレ
御堂との会話から、萌絵が秘匿性の高い「特別房」にいる可能性が浮上します。
真紀は特別房に近づくため、上級職員とつながりのある瑠美に交渉を持ちかけます。
瑠美が真紀を信用する条件として提示したのは、元仲間・今日子を消すことでした。
真紀は「消す」のではなく、今日子を逃がすことで条件を満たそうと考えます。
馬場に情報を流していた早苗を協力させて脱出計画を練りますが、首輪を外せないことが難問として立ちはだかります。
(第25話~31話収録)
脱獄のカザリヤ 6巻あらすじネタバレ
真紀は、キッチンのダストシュートを使った計画を立て、準備は順調に進んで実行の日を迎えます。
しかし、キッチンが都合よく無人であることに、真紀は「罠」の気配を感じます。
中止も頭をよぎりますが、事態は思わぬ方向へ動き出し計画は暗転。
真紀は協力者の早苗とともに捕らえられてしまいます。
(第32話~38話収録)
脱獄のカザリヤ 7巻あらすじネタバレ
早苗には重い処遇が下され、真紀は榊院長の采配で男子棟に送られます。
そこで、同じ日に入所した青年・陸斗と再会。
男子棟は女子棟とは雰囲気が全く異なり、謎めいたボス・劉(りゅう)に掌握されていました。
特級会員の御堂でさえ簡単には手が出せません。
真紀の男子棟送りには、樋口映美という謎の女が裏で糸を引いているようでした。そんな中、真紀は劉と対面します。
(第39話~45話収録)
脱獄のカザリヤ 8巻あらすじネタバレ
真紀は劉に乱暴されそうになりますが、そこに映美が現れます。
その姿を見た真紀は、ある確信を抱き、もう一度会わせてほしいと陸斗に迫ります。
しかし、院長と劉以外が映美に会うのは容易ではありません。
陸斗は、かつて女子棟で絶大な影響力を持っていた菜々夏について語ります。
映美の登場によって、女子棟の勢力図は一変したというのです。
(第46話~52話収録)
脱獄のカザリヤ 9巻あらすじネタバレ
陸斗は、真紀が富豪の御堂とつながっていることを知ります。
陸斗の目的は、母の死に関わった組織「黒蓮」の幹部・劉を崩すことでした。
陸斗から映美の残虐性を聞いて衝撃を受けた真紀は、もう一度会って確かめたいと考えます。
そのために劉を利用しようと、陸斗と手を組みます。
二人は御堂と連絡を取りながら、黒蓮を潰すための情報を集めます。
一方、組織内では、劉の不在中にその地位を狙う人物が動き始めていました。
(第53話~59話収録)
脱獄のカザリヤ 10巻あらすじネタバレ
真紀と陸斗は御堂の協力を得て、製薬会社に関する噂を流し、劉の重要な取引ルートを潰すことに成功します。
劉は昭南(しょうなん)に地位を奪われつつあるうえ、取引ルートも失い、映美の信頼を失って心を乱し始めます。
そんな中、再び特別教練が開かれることを知った真紀は、参加者リストに祥子の名前を見つけます。
祥子は前回の「不戦勝」に目をつけられ、再び召集されていました。
対戦相手のミツキは大人しそうな少女でしたが、ゲームの途中で思いがけない一面を見せます。
(第60話~66話収録)
脱獄のカザリヤ 11巻あらすじネタバレ
男子棟では、職員から貸し出される端末で特別教練を観戦できると知った真紀は、祥子の試合を見守ります。
第1ラウンドで負けた祥子は、真紀の依頼を受けた御堂に落札されます。
御堂は、祥子が矯正院に来た経緯を尋ねますが、その話はありきたりで興味を引かれず、なぜ真紀が祥子の面倒を見るのかも見当がつきません。
一方、第3ラウンドが開催され、早苗にも運命の時が迫ります。
(第67話~73話収録)
映美は何者?
現時点では、映美は真紀の妹・萌絵の別人格なのではないかと考えられます。
映美と萌絵は雰囲気こそ大きく違いますが、見た目も声も同じ。
8巻で映美を見た真紀も、「あれは萌絵だった」と確信しています。
さらに9巻では、映美から一瞬だけ萌絵に人格が戻る場面があります。
萌絵はそのわずかな時間を使い、メッセージを書いたタオルを、看守に真紀へ渡すよう頼んでいます。
では、萌絵と映美のどちらが本来の人格なのか。
これはまだ不明ですが、幼いころから真紀と一緒にいたのは萌絵です。
そのため、萌絵が本来の人格で、何らかの理由によって映美という別人格が生まれたとも考えられます。
少なくとも、萌絵の人格は完全に消えたわけではなく、今もわずかながら表に出てくるようです。
映美の目的はなに?
映美の目的はまだ明らかになっていません。
ただ、8巻で劉が真紀について「あのガキがなんなんだよ」と聞いた際、映美は
「私の枷。叩き潰さなきゃ」
と答えています。
もし映美が萌絵の別人格だとすれば、この言葉には意味がありそうです。
萌絵にとって、真紀は自分を助けてくれる最後の希望です。
一方、映美からすれば、萌絵が真紀を頼り続ける限り、自分が身体を完全に支配することはできない。
そのため、真紀を潰して萌絵から最後の希望を奪い、萌絵の人格そのものを消そうとしているのではないかと考えられます。
「私の枷」という言葉は、そんな映美にとっての真紀の存在を表しているのかもしれません。
もちろん、これは現時点での考察です。
映美がなぜ生まれたのか、そして最終的に何を目指しているのかは、まだ謎に包まれています。
脱獄のカザリヤ 結末を予想
11巻まで読んだ時点での予想ですが、最終的には映美の人格が消え、萌絵の人格だけが残る展開になるのではないかと思っています。
しかし、真紀と萌絵が二人で関東矯正院から脱獄する……というだけでは終わらない気がします。
関東矯正院は単なる刑務所ではありません。
ミントによる独自の経済システムや、富豪たちの娯楽と化した特別教練、黒蓮とのつながりなど、施設の裏側にはかなり大きな闇があります。
そのため、これは完全に個人的な願望なのですが、最終的には真紀と萌絵が矯正院から脱出するだけでなく、施設そのものを壊滅させるような展開があって欲しい!と思います。
これまで特別教練などで犠牲になってきた受刑者たちのことを考えると、真紀と萌絵だけが脱獄して終わるよりも、関東矯正院のシステム自体が崩壊するところまで描かれたら、かなりスッキリするのではないでしょうか。
今後の展開に期待したいです。
脱獄のカザリヤ 読んだ感想
11巻まで一気読みしましたが、本当にあっという間でした!
文字で長々と説明するというより、絵でテンポよく見せていくタイプの漫画なので、どんどん読み進めてしまいます。
絵もすっきりしていて見やすいです。
内容はかなり陰惨なのですが、悲惨な場面もうまく隠されているので、思ったほどエグくありません。グロ系が苦手な私でも、そこまで抵抗なく読めました。
真紀の性格は好き嫌いが分かれそう
周りに喧嘩を売ってばかりで、かなりツンツンしている真紀。
この性格は賛否が分かれそうですが、私は嫌いじゃないです。
確かにすぐ突っかかるし、「もうちょっと穏便にできないの?」と思うこともあります。
でも、ちゃんと人間らしい心は持っているんですよね。
むしろ私は、真紀に頼ってばかりの萌絵や、おどおどしていることの多い祥子のほうにイラッとしてしまいました……。
もちろん、二人ともそうなってしまう事情があるのは分かるんですけどね。
御堂が出てくると安心する
そして、こんなに陰惨なストーリーなのに、暗くなりすぎないのは御堂というキャラクターの存在が大きいと思います。
御堂、見た目からたぶん真紀より年下ではないかと思われます。
しかし大富豪で、頭もいい。
何より、財力という圧倒的な武器を持っているので、御堂が出てくると「よし、なんとかなるかも」と妙な安心感があります。
しかも、適度に軽い性格なので、ずっと緊張感のある展開が続く中で、御堂が出てくると場の空気が少し軽くなるんですよね。
今後も御堂には、財力と頭脳をフル活用して真紀を助けてほしいところです。
まとめ
この記事では、「脱獄のカザリヤ」を全巻ネタバレありで紹介、映美の正体や目的についての考察、結末予想、読んだ感想をまとめました。
真紀が妹・萌絵を探すところから始まった物語ですが、読み進めるほどに関東矯正院の裏側や黒蓮、そして映美の存在が絡み合い、どんどんスケールが大きくなっていきます。
特に気になるのが、やはり映美と萌絵の関係です。
映美が萌絵の別人格だとすれば、真紀は妹を救うために映美と対峙することになります。
現時点ではまだまだ謎が多く、これから真紀と萌絵、そして映美がどうなっていくのか目が離せません!
