
夫婦のすれ違いが、ある匿名掲示板をきっかけに“疑念”へと変わっていく――。
『恋の奈落』の中でも異質なエピソード「旦那を呪うノート」は、真相が曖昧なまま終わる心理スリラーのような回です。
この記事では、シュウジ編「旦那を呪うノート」のネタバレありのあらすじと、読者が「意味が分からない」と感じやすいポイントをわかりやすく解説し、読み解くためのヒントを紹介します。
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※この記事は『恋の奈落』第21話~27話(旦那を呪うノート)のネタバレを含みます。未読の方や、これから読みたい方はご注意ください。
恋の奈落 旦那を呪うノート編のあらすじ
主人公は、ごく普通の会社員・シュウジ。
ある日、職場の後輩・西村から「旦那を呪うノート」という匿名掲示板の存在を知らされます。そこには、夫への不満や恨みつらみ、時には“危険な書き込み”まで並んでおり、シュウジは思わず背筋が寒くなります。
家に帰ると、妻のアキと1歳半の子ども・スイが笑顔で迎えてくれました。「うちは大丈夫だ」と安心しつつも、掲示板の内容が頭から離れません。
翌日、西村が見せてきたのは、「卵焼きにホウ酸を混ぜてやった」という書き込み。ちょうどその日、アキの弁当にはいつもの卵焼きが入っていました。
さらにその夜、洗面台の下からホウ酸の箱を見つけてしまい、シュウジの不安は一気に膨れ上がります。
食事も喉を通らなくなり、シュウジは病院で検査を受けます。その結果、血中のホウ酸値が高いことが判明。
「やっぱりアキが……」
疑念は確信へと変わり、シュウジは警察に駆け込むものの、証拠がないと相手にされません。どうしていいか分からなくなり、帰宅したシュウジは玄関先で倒れてしまいました。
入院したシュウジは、アキから「会社の給湯器のフィルター破損でホウ酸が混入していた」ことを知らされます。涙ながらに心配するアキの姿を見て、シュウジは自分の疑いすぎを反省し、夫婦は一旦“和解ムード”に包まれます。
……しかし、安心したのも束の間。
アキの“ある行動”によって、空気は一瞬で凍りつきます。
アキのその行動ひとつで、これまでの出来事を「偶然」と信じてよかったのか分からなくなります。
続きはぜひ本編で確かめてみてください。
「旦那を呪うノート」は単話版の21巻~27巻で読めます。
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恋の奈落 混乱しやすいポイントを解説
「旦那を呪うノート」は、それまでの3エピソードと違い「真相が明確に語られない」構造になっています。そのため、「意味が分からない」と感じやすくなるのは当然です。
ここでは、読み解くためのヒントを紹介します。
部屋の散らかり方が示す伏線
「旦那を呪うノート」で最も重要な伏線が「部屋の描写」です。
- 序盤:部屋がかなり散らかっている
- 「1歳半の子どもがいるから」と思いがち
- しかし、散らかり方は“おもちゃの散乱”などではない
- 退院後のラスト:部屋が異様に綺麗
つまり、散らかしていたのは、実はシュウジ自身だったのではないか。そう考えると、物語の見え方が大きく変わってきます。
子どもが散らかしたり、アキが片付けられないのではなく、シュウジが散らかしていた?
アキは「育児+家事+夫の世話」というストレスを抱えていたのかもしれません。
この視点で読むと、掲示板の書き込みやアキの態度が別の意味を帯びてきます。そしてラストの“清潔すぎる部屋”は、アキの精神状態を示すヒントにも見えます。
玄関の描写が示す“心の乱れ”
作中頻繁に描かれる「玄関の描写」も非常に重要です。
- 玄関は基本的に整っている
- 靴は並べられており、家の中ほど散らかっていない
- しかし 1度だけ靴がぐちゃぐちゃに乱れているシーンがある
そのタイミングは、アキが「歯ブラシを新しいのに換えといたよ」と言った日です。
そして掲示板には「旦那の歯ブラシで排水溝掃除してる」という書き込みがあった日。
シュウジは新しくなった歯ブラシで歯を磨き、その後に「乱れた玄関」が描かれています。そして歯ブラシで 排水溝を掃除するアキ。
普段は整えている玄関が乱れているのは、アキの精神状態が限界に近づいていたサインなのかもしれません。
アキは本当に危険だったのか?
「旦那を呪うノート」は、アキ黒説とシュウジの妄想説の両方が成立するように描かれています。
- ホウ酸の件は“偶然”だった
- しかしアキの行動には不自然な点が多い
- 部屋の変化
- 玄関の乱れ
- 書き込みとの一致
- ラストの不穏な描写
これらをどう解釈するかで、物語の意味が大きく変わります。
作者が意図的に“曖昧さ”を残しているため、読み手の解釈によって結末が変わる構造になっているのです。
アキは限りなく黒に近い!と思えますが、断定するところまではいきません。これがこのエピソードの最も怖い部分だと思います。
まとめ|曖昧さが怖い異色エピソード
この記事では、シュウジ編「旦那を呪うノート」のネタバレありのあらすじと、読者が「意味が分からない」と感じやすいポイントをわかりやすく解説し、読み解くためのヒントを紹介しました。
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→『恋の奈落』全巻あらすじネタバレまとめはこちら
「旦那を呪うノート」は、他のエピソードとは異なり、真相が明確に語られない心理スリラーのような構造です。
夫の疑念なのか、妻の本心なのか、どちらとも取れる曖昧さが不気味さを生み出しています。
部屋の描写や夫婦の会話など、細かな伏線が多く、読み返すほど新しい解釈が生まれるエピソードです。
真相がどちらなのか――
その答えは、ぜひ本編で確かめてみてください。
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